中津川で木材の見学

kiso1811.jpg石の事は大概の知識は持っていますが、木材となると通り一遍の知識しかありません。現在建築中の我が家にも木材は使いますが、その加工工場と材種の確認のため、小淵沢から中津川へ移動するのでした。自分の家を見渡してみて、柱が見える所が何カ所あるでしょうか?寺社仏閣によく見られるような、柱がきちんと見える壁を「真壁:しんかべ」と呼び、柱が見えない壁の納まりを「大壁:おおかべ」と言います。これ単なる見栄えの問題だけでなく、建築コストに対する影響がかなり違ってきます。大ざっぱに言いますと、真壁納まりの場合、柱が見える=化粧的な意味合いも高くなるため、綺麗な柱を使う必要が出てきます。一方大壁納まりの場合、ボード類で覆われてしまうので見た目が問われません。ですのでローコストの住宅は概して大壁納まりが多くなります。

kiso1812.jpg写真は乾燥室に入れられた木曽檜です。木材の乾燥方法も業者によって違うので要注意。断面に塗られた緑の色は木曽檜に付けられたマークです。こちらの工場だけの取り組みですが、地元の材に対する愛情が素晴らしい。私たちの家も小さな平屋ですが木曽の檜でこしらえます。結局日本の林業が衰退している背景には、そういった各住宅のローコスト化が響いているのです。着工件数を自慢する工務店も多く存在しますが、それよりもどんな内容の住宅を建てているかの方が遙かに重要な問題になります。私たちの住まいは真壁納まりが基本となります。ですので柱は木曽檜の上小節(じょうこぶし)という等級です。

kiso1813.jpgちなみに檜と杉では柱の強度が全く違います。同じ断面積であれば圧倒的に檜です。私たちの家は構造体にはコストを掛けていますが、その代わり造付の家具がキッチン以外は一切ありません。造付の家具は後から何とでもなりますが、柱梁は取り替え不可能。そういう所は最初に投資しておく必要があります。また、集成材も適材適所で使っています。大きなスパンで歪みが問題になる場合は極めて有効。特性を引き出す使い方・デザインが肝要。

 

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