百済寺(ひゃくさいじ)その1

hyakusai1.jpg石塔寺を拝見した後は、百済寺を目指しました。いわゆる湖東三山と呼ばれる紅葉で有名な寺院の一つです。創建は何と1400年以上前と言われており、この地域では最も古い歴史をもっています。聖徳太子が創建したと言われる百済寺は、かつて1000人以上が住まう大きな要塞のような寺院だったそうです。その名残があちこちに残っていまして、その痕跡を巡るのがまた楽しいのです。仁王門には巨大なわらじが!

hyakusai3.jpg境内は広大な庭になっていまして、その中に五輪塔などが点々としています。信長は安土城建設にあたり、百済寺の主要な石垣を持ち去っています。滋賀県はあちこちで流紋岩が採れますので、時間さえあれば石垣の石を一から造る事は容易だったハズですが、何せ安土城は三年で造っています。石垣が出来ないとその上が工事出来ません。そこで既に出来上がっている石をかき集めたのでしょう。


hyakusai2.jpgこちらは野面積みの石垣です。手を入れ直して修復されている場所もありますが、オリジナルのままになっている所もあります。ルイス・フロイスが地上の楽園と表現したのも分かる気がします。戦国時代にはお城としての役割も持っていたため、やたらと急峻な石垣があり、とにかく石垣と石畳がもの凄いスケールで押し寄せて来ます。織田信長に焼き討ちにされても石垣は残っていますので、その名残があちこちで発見出来ます。敷地の状態や参道の整備具合からして相当な数の塔頭があったに違いありません。今現在見られているのは当時のほんの一部。それでも私は当時を想像しながら歩き、面白い体験をさせてもらいました。そして百済寺の本堂までがちょっとした登山である事に気が付くのです。

 

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