五輪塔完成

tataki20041.jpg昨年から工事していました五輪塔が完成しました。製作期間とほぼ同じ時間が設計にもかかってしまいましたが、相応の仕上がり具合になりました。こちらが期待した雰囲気を再現する職人さんの技量に心底感謝。五輪塔のデザインは自由度が一見無いように思えます。ところが全国に建てられた五輪塔を見ると、それはそれは個性豊か。約900年前から始まったとされる五輪塔ですが、時代を反映したデザインが見られるのは仏像と同じような傾向。新しい令和の時代に何を残すか。それが今回最大の課題。

tataki20042.jpg小叩き仕上げの魅力は石の陰影にあります。陰影と言うと影と影以外という2つに分けられるようなイメージになりますが、実際にはそんな簡単な話ではありません。写真を見ていただくと分かりますが、叩き目は影では消え、陽が当たり過ぎると消えるという性質があります。要するに天候で言うと曇りの日が一番良く見えるという事。

tataki20043.jpgそういう小叩き仕上げの性質を活かそうと思うと、曲面の使い方が極めて重要になります。かといって曲面だらけではもう何が言いたいのか分からない混沌としたデザインになってしまいます。ですから今回は火輪(屋根みたいな部品)に微かなカーブを描き、そこで小叩きの繊細さが際立つようにしました。同時に軒先はシンプルに。スパッと潔く切れた軒先が令和の時代にふさわしいデザインになっています。また、水輪(真ん中の丸い部品)は上下に挟まれて少し撓んでいます。ここが水ならこうなったかも知れないという想像を石で表現。不動的意味合いのある石を真逆に使ってあります。寸法の調整やらえらく時間と手間を費やしましたが、最終的に皆の苦労が報われたと思っています。ご協力いただいた多くの職人さんに感謝致します。そして和泉石材店へお任せいただいた施主様にも感謝致します。
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