石の皿

UTSUWA20048.jpg石の器はまともなものが本当に売っていません。その理由を探すのも私の楽しみでもあるのですが、いよいよ製品化を目前に控え、理由が分かってきました。逆にその理由さえ分かればそこをつぶす事で先が見えると思ったのです。以下はこちらが考える石の器が一般に普及しない理由。



  1. 実用性が著しく低い。俺が俺が的 な石の器ばかり。石の風情を残しすぎた器ばかりで食器棚に収まらない。重ねたり積んだり持ちやすさを考慮していない。

  2. ほとんどが中国生産中国加工。日本の職人さんが全て加工していると手間とコストが上昇。結果として石のかけらを一面磨いてハイ出来上がりなお手軽皿しか出回らない。重い嵩張る雑菌増えるのうつわ三重苦。

  3. 作っている人が器好きで無い。これが決定的。毎日器を使って器の事を考える時間をとってない事が一番駄目な理由。毎日のお総菜が盛られる程度の慎ましさが無い。ハレの器ばかり。

  4. 石の質感を押し出し過ぎ。主役は盛られる食材。それを引き立てるのが日常使いの器の理想。住宅の照明はダイニングの真上にあるケースがほとんど。そんな所にテカテカに磨かれた石の器を置いたらどうなるか想像がつくはず。気にしない感性の持ち主なのか、実際に使っていないのかのどちらか。



1〜4をつぶす事からがスタート。現在常滑のあるお店の方に使っていただいているのと、ご近所で器が好きなご家庭で試しに使っていただいています。近々やってくる第二弾はもう少し範囲を拡げて料理のプロフェッショナルに使っていただく予定です。そこから得られたデータを元に、市販用の基本モジュールを決めます。何せ私が仕上げを担当しますので、作れる量は知れています。正直作家さんの器より少ない。代わりに食品に関わる安全と妥協しないクオリティが手に入ります。今回のデザインはモジュール化されている所がミソ。特に器好きだと4寸角皿とか言うとスケール感が伝わります。更に他の器との調和もとれるので寸法体型は極めて重要。器の作家さんはちゃんとそこら辺は押さえています。新型コロナウイルスが無ければと思わずにはいられない毎日ですが、器のプロジェクトは本当に楽しみです。個人的にいつか土と金属と石の器で作品展をしたいと思うのです。誰か一緒にやりましょう!!!

 

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