山の上ホテルとインターフォン

vories20103.jpg私が大学を卒業して最初に入ったのがヴォーリズ建築事務所です。そのヴォーリズ建築事務所が手がけた山の上ホテルがTVに登場していました。東京のクラシックホテルとして有名なこのホテルは、池波正太郎や山口瞳といった文豪が定宿としていた事としても知られています。エンパイヤステートビルなど、アメリカの建築を連想させる意匠は、当時設計担当だったスタッフが、ニューヨークのマンハッタン銀行などを担当していた経緯もあるのでしょう。ちなみに同じ担当者が残した作品として、静岡のマッケンジー邸や東洋英和女学院もあるそうです。

vories20102.jpg山の上ホテルにはアールデコの装飾があちこちに施されていますが、TV放送でも床面にあるオクラグラムが紹介されていました。アラベスクと呼ばれる幾何学模様で、建築ののみならず様々なシーンで見かけます。ヴォーリズの建築には欠かせない模様で、心斎橋大丸なんかは建物全体にアラベスクが使われています。私が自邸にヴォーリズの痕跡を表現するのにこのオクタグラムを使いました。


vories20101.jpgそれがこちらのインターフォンです。マイクが仕込まれた部分の穴がそれです。実にささやかですが、真鍮に施されたこの模様は今では経年変化でくすみ、何だかヴォーリズの古い建物のような風合いになっています。ちなみにヨメさんもヴォーリズ建築事務所出身。そういうご縁をいただいたので子供たちには良く説明しておかないと。関西圏に足を運ばれたら是非ヴォーリズ建築を見てみて下さい。観光資産として使われていたりしますので、ヴォーリズの歴史も踏まえて楽しめると思います。

 

トラックバックURL https://izumi-stone.jp/sys/mt-tb.cgi/7629

...Comment input