可愛い

kangoo2011111.JPG初代から二代目まで、連続して二台のカングーに乗ってきました。が、今回ベルランゴに乗り換えました。かつて初代iMacをデザインしたAppleのジョナサン・アイヴのインタビューで、日本の「可愛い」という言葉が取り上げられていました。可愛いはcuteでもloveryでもなく、翻訳不可能な言葉だと言うのです。日本人のモノに対する独特の接し方や愛着は、他国の人からはなかなか理解出来ないものだという話し。先日新しい3世代目のカングーが発表されました。ところが新型は可愛くない。そんな声が方々から聞こえてきます。「可愛い」の可は、優良可のうちの下の方。格好良すぎたり、出来が良すぎると可愛くないのです。初代iMacは使ってみたいと思わせるデザインで、実際に使うと使いやすいので暮らしの友と化すのです。ちなみに今のiMacが可愛いという人は希だと思いますが、それでもiMacです。初代カングーは初代iMacのように、乗ってみたい、使ってみたいと思わせるデザインでした。そこが肝心で、大して車に興味が無かった人が、カングーを見て乗りたいと思ったのです。乗れば分かる的なマニアックな魅力を盾にしているようでは、今のカングーの成功は無かったと思います。乗ったら素晴らしい車は沢山あります。乗りたいと思わせるための誘導をデザインがしてあげないといけません。ルノーがAppleやエルメスのような確固たるブランドイメージを構築出来ていれば別ですが。とにかく「可愛い」という言葉が日本におけるカングー成功の鍵になっていた気がするのです。ジョナサン・アイヴはきちんと認識し、Apple復活を成功させました。新しいカングーのイメージ写真に欠落しているは、乗りたいと思わせる訴求力。成功は難しいかも知れません。

 

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