DESIGNTOMBデザイン墓
デザイン墓25
写真は小叩き仕上げの風景です。手仕事の魅力はその繊細さ。機械加工では出来ない圧倒的な緻密さは、石の知識を持っていなくてもその魅力は伝わります。千年以上経過している寺社仏閣を見ると、使われている素材は限られています。その多くは木と土と鉄、そして石で出来ています。木材は差し替えが前提となっていますし、鉄は建物の中に使われることが多いので長持ちします。中でも石は一番風雨にさらされ、設置条件が厳しい場所に使われます。岡崎の花崗岩ですと6000〜7000万年くらい前に出来ています。石の耐久性が圧倒的なのはそれくらい時間を経た素材だから。そういう石に加えた手仕事は、長く残ることになります。ですからより一層丁寧な仕事が求められるのです。