和泉石材店

BLOG 「一言石句」

小叩き仕上

DATE 2019.02.17

tataki19021.jpg石材の仕上は多々あれど、小叩き仕上はその最高峰と言われています。小叩き仕上とは、平のみで石の表面に線状のノミ跡を付ける仕上方法で、硬い石の表情が何とも言えない柔らかな印象に変わります。和泉石材店では過去にも多くの小叩き仕上の石碑を建ててきましたが、近年その需要が徐々に減ってきていました。手間暇かけた本当に良いものが、数の原理から生まれた良いものにとって変わられています。現実にはそういう商売をしないと会社が成り立たないのですが、和泉石材店では少しずつですがシフトしています。昨年設計した個人の記念碑は岡崎の石を岡崎の職人が小叩きした石碑でした。久々に小叩き仕上の仕事をしたのですが、石碑に何だか特別な品格が宿っていたのです。そして昨年末にちょと大きなお墓のお仕事を受けまして、その際に小叩き仕上をご提案した所、施主様が気に入っていただき採用となりました。写真は先日見に行った作業風景です。びしゃんが打たれたところへ小叩き作業をしていくのですが、その間隔がもはや髪の毛何本かというレベル。それを石碑全体にコチコチ作業するという気が遠くなる仕上。現在ではほとんど見なくなってしまった絶滅危惧種的な仕上方法ですが、他の仕上方法とは一線を画す素晴らしい仕上方法と言えます。

tataki19022.jpg岡崎では特にこの手の細かな加工技術が今でもしっかり残っています。そもそも岡崎の花崗岩の石質が灯籠等の細かな加工品に向いていたというのもあります。単に技術だけでなく、そこから産出される資源があっての話し。地元岡崎に石の魅力を最大限に引き出す仕上としてもっと評価されても良いと思います。問題はほとんど知られていないという事。石工や業界の人なら誰しも知っているでしょうが、一般の人には全く響きません。そこらを伝えていかないと消えてしまう技術になってしまいます。和泉石材店では地道にお客様へPRしたいと思っています。

株式会社 和泉石材店 〒477-0032 愛知県東海市加木屋町西御門23 tel 0562-32-7111 fax 0562-32-0300 東海市・大府市・知多市・半田市・東浦町・常滑市 愛知県のデザイン墓は和泉石材店へ