びしゃん仕上
DATE 2023.09.08

現在工事中のお墓は移設案件です。以前使われていた石材が愛知県の石材でしたので、加工して再利用する事をおすすめしました。特に足を踏む場所はびしゃん打ちをしたいのですが、問題は現場でしなくてはならないという事。石が余りに大きく、搬出が難しいので加工する道具を現場に搬入しそこで加工しました。上の部分は大きな機械で加工しています。が、そのまま端まで叩くと欠けてしまいます。そこで二回り小さな道具で加工します。そうすると下側のようになります。そして一番小さな道具で端を叩くのです。

こちらが一番端部を落としている風景。だんだん道具が小さくなっていきます。端まで綺麗に叩けたら終了。3工程を経てびしゃん打ちが完成します。ちなみに打つ人によって完成度が変わります。見積もり書には「びしゃん仕上」という仕様が書かれますが、誰がその作業を担当するかで仕上がりが大幅に変わる。どの世界でもある話ですが、それが分からない人がほとんど。施主の目が利かない部分はそれを生業とする人がきちんと見てあげないといけません。
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