MG-F
DATE 2012.04.02
友人がMG-Fを手放すとの事で、久々にMG-Fに乗る機会に恵まれました。MGという自動車会社は古い歴史を持っていますが、現在は中国の南京汽車に買収されました。MG-FはちょうどホンダからBMWへとローバー社の資本が移った頃の車で、純粋にローバーの設計という訳では無く、ちらほらBMWの影響が見受けられます。現在の基準からすると相当軽い1090kgという車重。ヒラヒラとコーナーを抜ける軽快感は、今のスポーツカーには無い楽しさがあります。ハイドラガスサスペンションという妙な足回りがまた独特で、スポーツカーなのに当たりが柔らかいという特性があります。この辺はローバー社の技術がそのまま活かされたMG-Fの大きな個性。経年変化で車高が下がりますが、定期的にポンプで持ち上げたりします。そして面白い事に、そのハイドラガスユニットの充填具合で乗り心地が変化するのです。で、今やこのMG-Fも底値という位に安くなっています。全くもって買い時以外の何者でもありません。エンジンの冷却系、足回りに一通りお金を掛ければ、今の車では味わえない実に楽しいカーライフが待っています。冒頭にお話しした通り、資本がコロコロ移っていますので、部品の確保に若干の注意は必要ですが、本国イギリスではまだまだ沢山部品が売られています。ネットで簡単に手配出来るものが殆どですので、一度こういう車を買って、オープンカーライフを味わってみてはどうでしょうか。