明治村の東松家住宅
DATE 2011.03.06
明治村フリークになりつつある私(嫁)。今特に好きな建物は東松家住宅です。そこかしこに粋の極みといえる工夫がいっぱいで、とても日本人らしく、また商人らしさが窺える建物です。江戸時代は平屋で油の商いをしていましたが時代と共に金融業に転じると共に増改築を繰り返した3階建ての建物。当時商人は身分が低かったので茶室をつくることが出来なかった為、建物の二階に作ってしまったそうで、階が上がる毎に重要な人物しか通されなかったとのこと。とにかく素晴らしい!これはここで紹介しても仕方ないので是非とも現物をご覧になっていただきたいです。写真は3階の一番奥のご隠居のお部屋をつなげる一枚板の廊下です。
この住宅の中で、特筆すべき見所はたくさん有る中で何でコレ!?と言われそうな女中さんのお部屋です。明治村にはたくさん古い日本家屋があってその中でもよく見られる3畳ほどの女中さんのお部屋に妙にグッときてしまう私。特に東松家の女中さんのお部屋は群を抜いています。写真は4畳ほどのお部屋なんですが、このお部屋、このハシゴを使わないと入れないお部屋で、本人以外が一度入ってハシゴを自分の部屋に引き入れてしまうと誰も入って来ることのできない超安全(?)なお部屋になっているんです。ミステリアス!!たとえ私がもこのおうちの主になったとしても、おそらくこのお部屋を選ぶと思います。実際明治村に無いとこんなステキで、しかもレプリカでないおうちを拝見なんてできませんよね。名古屋は戦時中軍事工場がたくさんあった為にかなり戦火が激しかったと聞きましたが、今こうやって観られることってちょっと奇跡に近いんじゃないかと思ったりしました。