Appleのスティーブ・ジョブズがとうとう旅立ちました。自分の身の回りの道具で、最も使用時間が長いのがAppleの製品です。おまけにコレ無しでは会社も成り立たない位の依存度。自分が最初にMacを使ったのは1992年。最初に買ったMacは、1995年に販売された猛烈に欠陥だらけだったPowerBook5300csです。史上最悪のMacという事で、手元に保存しておくことにしました。スティーブ・ジョブズが戻ってくる前のAppleから、その後のAppleまで、リアルタイムに経験しているので色々と思い出してしまいます。個人的には1997年にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰した直後、彼がとった行動が最も印象に残っています。とにかく1997年は、Appleを誰が買収するかとか、そんな話題で持ちきりでした。おまけに次期OSの開発に失敗し遅れをとったApple。もはや崖っぷちだったハズです。そこにMicrosoftとの提携やMacOS互換機の廃止等、大胆なメスを入れます。そして製品のデザインは全てやり直し、ラインナップも整理しました。翌年に控えたiMacのデビューから2001年のOSXのデビューまで、その後のAppleの基本となる流れを作り上げました。これだけの規模の企業が、たった1年でここまで方向転換出来た事が未だに信じられません。iPhoneもiPadも、全ての根本は97年に描いたビジョンにかかっていたのではないでしょうか。有名なスタンフォード大学でのスピーチにあるように、彼の人生の寄り道が全てのApple製品に活かされています。今見ているこの画面も、パソコン上のフォントや印刷の概念も、全てはMacintoshから始まりました。現在の社会は、スティーブ・ジョブズの考えた様々なアイデアの恩恵を受けています。皆さんが読んでいる印刷物や、iPod等の携帯音楽、CGアニメーション等、ありとあらゆる部分に影響を与えています。彼の偉業は後の歴史が証明すると思います。自分の子供や孫あたりの教科書には、歴史上の人物になってるかも知れません。ありがとうスティーブ！！！