東華菜館
DATE 2014.01.23
京都の四条大橋の西側にある東華菜館に行って来ました。私が大阪にいる時に在籍していた設計事務所が手がけた建物で、大正15年竣工。相当な歴史をもっていて、中でもこの店のエレベーターは現存する日本最古のエレベーターです。設計したヴォーリズにとって、レストランはこれが最初で最後の作品。かなり貴重な存在。四条大橋の景色の一部と言って良いほど存在感があります。大丸心斎橋店もヴォーリズの設計による建物ですが、それと同様に東華菜館もかなり手の込んだ装飾が施されています。今の時代に同じモノを作ることはほぼ不可能なのではないでしょうか。それくらい「本物」なんです。
商業建築というのは、一見豪華に見えたり、ちゃんとしてそうですが、実際には模造品のオンパレード。どんな豪華なホテルやレストランでも、それは同様です。ところが東華菜館は違います。全部本物。床も壁も天井も、今じゃ考えられない凝りようです。建具周りも写真のような繊細さ。スチールサッシが今も残っています。アルミのサッシには出来ない表情。
そして料理の方も老舗感満点の味。期待を裏切らない老舗の王道という感じです。東華菜館の周辺には数多くの飲食店がありますが、こういう建物で食事が出来るのはここだけ。食事にとって雰囲気は大変重要で、私たちなんかは雰囲気で味覚が変化してしまう程です。ランチメニュー等はありませんが、その分観光客で混雑する心配はありません。京都で中華もいいですよ。