少年民藝館
DATE 2014.11.28
外村吉之介の「少年民藝館」は、1984年に出版された書籍で、元々は用美社が出版元でしたが、2011年に筑摩書房から再版される事になったようです。古今東西の美しい工藝品が紹介されていて、民藝を知る上で大変良い資料になっています。ここで言う工藝品とは、多くの方が想像される、高価で眺めるだけの美しいモノとは違います。あくまで多くの人の生活に行き渡る事を前提として作られた、日常にあったら良いなと思わせるものばかりです。著者の外村吉之介は倉敷民藝館の初代館長。まえがきにはこんな事が書かれています。
この「少年民藝館」は、見せかけの駄目なもの、着飾った怠けもの、高くて威張っているような道具を捨て、健康で無駄がなく威張らない美しさを備えてよく働く、良い友だちを皆さんに紹介したいと思って、世界中の美しい工藝品を選んで並べました。
今の世の中着飾って威張ってるデザインのオンパレード。シンプルで美しいモノというのは、未だ一般的ではありません。こういう書籍を見る機会をもっともっと教育の一環に取り入れて欲しいと思います。今の大人の意識を変えるのはもはや不可能に近い状態。それなら子供にそれを託したいと思ってしまいます。
- CAT:デザイン