和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ワークショップ

DATE 2022.10.03

work22091.jpg先日我が家で布団のワークショップを開催しました。指導いただいたのは丹羽ふとん店の名工お二人です。度々和泉石材店のブログにも登場いただいていますが、本当は建物竣工後間もなくワークショップを開催するはずでした。がしかし、コロナ禍に突入してしまい機会を失っていました。今回は満を持しての開催となりまして、後日事情はブログ上でお知らせしますが、TVの取材班同伴となりました。

work22092.jpg今回は子供の参加が多く、なかなか面白い展開となりました。私たち石屋も同じですが、日本の文化を色濃く反映しているモノ作りは子供にこそ見せるべきだと思います。ワークショップで製作するのは座布団。一昔前ならどこの家庭にもあって当たり前のもの。しかし子供たちからするとそこまで馴染みの無い存在。座布団の中身なんで気にもしないでしょう。名工が作業の手本を見せてくれるのですが、実に簡単そう。大人であれば作業前は誰もがそう思うでしょう。ところがどっこい、そんな甘くはありません。

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見ると簡単そうな作業は要注意。名人はリズム良く簡単そうに作業するのです。決して騙されてはダメです。真綿の扱いから縫製まで全て上手く行きません。結局何が違うのか。全部違うのですが、一番は凜とした佇まいかどうかという所。良い職人の手による製品は凜としています。その場の空気までも変える力があります。私たちの石製品でも同じような事がありまして、岡崎の特定の職人の手による墓石は格別な雰囲気があります。優れた手仕事は場の空気を変えてしまうのです。そういう数値では全く表現出来ない事を理解するには、優れた職人さんの手仕事を見るしかありません。
今回は特に子供たちにとって貴重な機会になりました。名工お二人に感謝合掌です。ありがとうございました!