義理の姉が図書館司書になるために勉強中らしく、色々と見学をしたいとの事。そんな訳で名古屋周辺の図書館見学をする事となりました。折角見に行くなら新しい所にしたいので「日進市立図書館」を見学する事に決定。学生時代に国立国会図書館関西館のコンペに参加したので、図書館の事に関してはかなり興味があります。日進市立図書館は岡田新一設計事務所が設計した建物で、岐阜県図書館なんかも設計しています。日進市は急激に人口が増加している地域で、今後も色々と新しい公共施設が建てられるのでしょう。日進市立図書館の中は自然光を上手く使ってあり、気持ちよく読書が出来る環境になっています。本が好きなら一日ここで過ごせます。

個人的に公共建築の善し悪しは備品でも判断出来ると思います。写真の椅子はマグナス・オールセンの椅子で、非常に丈夫な事で知られています。私が設計をしていた頃、よく使ったメーカーの椅子で、このメーカーのアームチェアはもの凄く良く出来ています。特に座面と脚部のジョイントに特徴があり、個人的に大好きな椅子です。沢山並んでいても空間を邪魔しない優れものの椅子。マグナス・オールセンの椅子はコントラクトに特化した販売をしていますので、一般の方が目にする機会は殆どないかも知れません。隠れた名作椅子だと思います。建物全般を通じてデザインに対する「執念」はそれほど感じませんが、長く滞在しても疲れない良い図書館だと思います。たまには図書館で一日過ごすのも良いのではないでしょうか。