和泉石材店

BLOG 「一言石句」

読書の秋

DATE 2010.09.14

book.JPG読書の秋ともいいます。本好きですが、好きな理由が色々とあります。本でもそれぞれ買っている理由が異なるのです。装幀等のデザインが素晴らしくて入手したモノ。単純に内容が気になって買ったモノ、資料性が高い為に買ったモノ、時間が経って読み直したくなると思い買ったモノ。最近一番面白いのが最後の理由で、学生時代なんかに読んだ本を今読み直すのです。すると、当時の自分には見えなかった色々なものが見えてきます。その逆に当時はスラスラと理解出来ていたのに今読むとサッパリなのもあります。この写真でも暮らしの手帖の安野光雅さんの「空想工房」はパンチが効いてます。日常の何でもないワンシーンに壮大な社会性をかぶせてみたり、切り口が実に面白い。こういう作品は年齢と共に読み手の受け方も変わります。実に良い作品。写真にはありませんが、中村雄二郎さんの「述語集」なんかも読み返しに最適。引っ越しの時「雑誌」は大量に処分しました。が、絶対に譲れなかったのがこの手の本。紙のページをめくると色々と想いが巡るのです。

koizumi.JPGもちろん紙の本ですから色々な「跡」が残っています。特に感銘を受けた本には自分で線を引いたり付箋を打ったり。そんな所も紙メディアならでは。例えば写真の本は小泉武夫さんの「食に知恵あり」は、常滑の澤田酒造さんの160周年記念講演会へ参加し、その後の宴にも同席し、酒でベロベロの小泉さんから頂いたサイン。「味覚人飛行物体」という肩書き、まさにそのままの人でした。さて、今夜はどの本を読もうかな・・・。