和泉石材店

BLOG 「一言石句」

金継ぎ最終章

DATE 2013.01.25

kinpun1.jpgとうとう金継ぎ作業が最後の行程を迎えました。最も失敗する確率の高い作業となる、金粉を蒔く作業であります。ベンガラ漆が半乾きのところへ、真綿で金粉をフンワリと乗せていくのですが、これがなかなか難しい。とりあえず全ての行程が終わりまして、乾燥後にメノウで磨いて終了。出来映えは・・・まあまあではないでしょうか。これ以上丁寧に作業するのは無理で、あとは何処まで器の雰囲気を損なわずに補修出来るかによります。次回作業で更なる前進がなされるならここら辺りが鍵になりそう。写真は金粉の入っている入れ物。何だかやたらと大袈裟。何せ金ですからね。

kinpun2.jpgこちらがその金粉の中身。こんだけです。それはもう、私のクシャミ1発で全て吹き飛ぶ位の量。ちなみにこの金粉、暖房器具の発する空気の対流で飛びます。作業部屋はとにかく清潔かつ静かでないといけません。漆作家さんの気持ちは少しは理解出来ました。さて、次回は乾燥後の最終成果品の姿をブログにアップします。ご期待を!!!