和泉石材店

BLOG 「一言石句」

私たちの立ち位置

DATE 2011.04.18

mingei.JPG以前していたデザインの仕事で、色々な企業にデザインの提案をしてきました。その際最も重要だったのがその会社の立ち位置です。企業のコンセプトというよりも、他のライバル企業との関係をはっきりとさせる事が何よりも大切で、それが明確でないと勝負になりません。先日同業種の方の意見をあれこれ聴く機会に恵まれたのですが、やはり聞こえてくるのは他との差別化の話ばかり。市場の2極化のどちらかの立ち位置を選択している方たちが殆どです。つまり真ん中は淘汰されるという話です。しかし、私にとってはこの選択、選ぶべきなのかどうか判断に困るのです。どちらも選ばないという選択肢を選んでいるのが私たちなんです。もちろん真ん中も選びません。写真にあるお皿がそのヒント。以前から何度も私たちのブログに登場している器。そこにヒントがあります。この器達、「民藝」と呼ばれている器で、島根県で購入したものです。いわゆる「用の美」を追求したのが民藝の始まりで、美しい食器をより多くの人達に使ってもらえるような努力がされています。小さな皿が一枚何万円もするような、高付加価値の商品はありません。どれも普段使える価格帯の商品で、シンプルで美しいのが特徴。私たちが考える立ち位置を考える上で、こういった考え方は大変参考になります。私たちが考えた様々なデザイン。内容の割に価格を抑えてあるので、多くのお客さんに喜んでいただいています。いわゆる作家性を重視し、普遍的でない方向へ向かうのも一つの手だとは思いますが、デザインの恩恵は一人でも多くの方に受けて頂くのが良いと考えています。全国に民藝の足跡は見られますが、私は今回倉敷と島根に足を運びました。それぞれに民藝を知る上で欠かせない場所で、細かなリポートは後日ブログでご紹介します。