HOKURIKU旅行:最終日 源泉掛け流し
DATE 2011.04.19
山代温泉での宿泊は、山代温泉の中でも最も歴史のある宿に宿泊しました。とにかく温泉につかりたい!時間の許す限りどっぷり浸かっていたい。。。はあ〜身体がふやけるのを通り越して溶けるかもしれないという程つかってきました。しつこく最終日の朝ももれなく入ってきました。ちょうど旅館の向かいにある「古総湯(こそうゆ)」です。古総湯は、百年以上前、明治時代建てられた木造2階建ての共同浴場を写真などを元に、設計費や施工費総事業費約3億円をかけて復元された源泉掛け流しの温泉なのだそうです。1階には、当時のままのスタイルで入浴する浴室、2階には入浴後涼む休憩室があります。相当本気です!まだ去年の10月に竣工したばかりでこの周りにいるだけで檜の良い香りが漂ってきます。
私たちが行くと完全に貸し切り状態!かなり珍しいかもしれません。脱衣場は無く、浴室内で脱衣するのが特徴的で、カランや洗い場すら無く、かなり当時を忠実に再現されています。明治期の書物に描かれていた挿絵を参考に、床と壁の一部に九谷焼のタイルが貼られています。照明の照度も素敵だったし、現代の文明の利器も極力見せないようにしていて、ここまで徹底されると執念と言わざるを得ません。だいたいこういった復刻と称した新しい建物は、結局のところ妙に便利さを取り入れたりするもんだから、ほんとに復刻?と疑問を持ってしまうほど、おかしなことになるパターンがしばしばですが、ここは全く違いました。本質からぶれないこういう潔さはスカッといい気分になれます。旅の最後に相応しい入浴でした。
- CAT:旅行