和泉石材店

BLOG 「一言石句」

可児市でお墓のクリーニング

DATE 2017.11.02

cleaning1.JPG先日は岐阜県可児市でお仕事をしてきました。お墓のクリーニングとペイント作業です。台風等の影響で作業が1ヶ月近く遅れてしまいましたが、何とか快晴の中で工事出来ました。作業前のお墓の状態は写真の通り。石と石の接合部分に汚れが付着。そしてペイントがされていた所はカビやコケがビッシリ。和泉石材店では基本的に酸性の薬品は使用しません。カビやコケの除去には塩素系の薬品のみを使用します。

cleaning2.JPG全体のホコリを洗い流した後は、砥石で研ぎ出す作業です。これは全て手作業となります。石材の種類によって様々な砥石を使い分けます。36番から12000番まで幅広く用意しています。写真の砥石は6000番となりまして、刃物なんかですと仕上に使うレベル。ここで手間を惜しむと石の表面が曇ってしまいます。

cleaning3.JPG水受けの中など、磨かれていない所は全てリューター加工を行います。特に昔のお墓は加工技術が今より劣っているため、かなり凸凹しています。そういう所は現在の加工水準に戻せるチャンスです。手間を惜しまずこういう作業をキッチリ行う事が肝心。

文字の中は特殊な小型高圧洗浄機で塗装の剥離を行います。溶剤を使って色を落とすと、石が色を吸ってしまいます。ですのでこうやって剥離するのが最も綺麗に仕上がります。

cleaning5.JPG徹底的に養生を行い、塗装を行います。大事なのは缶のラッカースプレーを使わない事です。コンプレーサーを用いた塗装とは極端に耐久性が違います。現場に持ち込む機材が増えてしまいますので、かなり面倒ですがこれをしないとまともな耐久性は得られません。そもそも正面文字の中にキッチリ塗装が入りません。

cleaning6.JPG乾燥時間は2時間程度。マスキングが仕上がりの最も大きな差になってきます。ちなみに写真にあるように換装後に塗料をスクレーパーで剥離するのですが、石には小さな窪みがあって、そこに塗料が入ってしまいます。それを防止する為に事前にちょっとした細工がしてあります。ですので和泉石材店で再ペイントしたお墓は、石の小さな穴に塗装がほとんど入っていません。プラモデルを作っている方なら比較的知っているテクニックですが、墓石の業界だと誰もやっていません。綺麗に仕上がるならどんな分野の技術も利用しています。
※塗装の表面に見える小さなゴミみたいなものは特殊なマスキング作業の為に付着しているものです。要するにその部分は塗装を剥離するのです。仕上面にはゴミやホコリは付きません。

cleaning7.JPGお墓のクリーニングで最も大切な所は、お墓の寿命を延ばしてあげる事です。綺麗に仕上げる事はもちろんなのですが、見た目の話より実はこの部分が一番重要だと思っています。写真は抜けてしまった目地を再度充填している所。目地が落ちるとそこに水が入り込みます。その水が冬場に凍って膨張する事になります。それを繰り返すと石が徐々に動いてしまいます。ただただ綺麗にするだけではなく、そういう所もきちんと見てあげないと駄目です。

cleaning8.JPGクリーニング終了後の石の状態です。1枚目の写真と比べると差が一目瞭然。お墓のクリーニングは施工基準も何にもありません。ですので石の知識の無い業者が行っているケースも多いと聞きます。私たちからするともの凄く恐ろしい事なのですが、細かい事を気にしなければ出来てしまうのでしょう。和泉石材店では石工が良心をもって作業する事を第一にしています。お墓の汚れが気になる方は遠慮無くご相談下さい。
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