先日蒲郡から東浦町へお墓の引っ越しを行いました。和泉石材店の事務所の裏には大きな墓地があります。その墓地の中には東北地方から引っ越して来たお墓がいくつかあります。自分の家と先祖の家、両方を引っ越したのでしょう。今回もお墓を移転するにあたり、新しい墓地に外柵を用意し、そこへ蒲郡から運んだお墓を移設します。石を欠かさないよう慎重な作業が求められます。こちらの蒲郡のお寺の創建は570年位前だそうで、作業の始まる前にあちこち探索していました。お寺と言えば石垣。一般的にその土地に近所で採掘された石を使うのですが、これが太古の歴史を感じさせる時があります。三河地方は中央構造線が横切っていて、石の性質が場所によって大きく異なります。その手がかりがこういう石組みに出ていたりします。

本堂の格天井に描かれた絵が見事でした。これだけのものはなかなか無いと思います。ここで惜しいのが照明。蛍光灯やLEDが真っ白な光を出しています。そもそもこういう絵が描かれた時代はロウソクの光しかありません。当然そういう光の下で見られる事を想像して描いたハズです。そういう事を考えた照明を是非寺院さんにお願いしたいと思います。勿体ない勿体ない。