来年建立する五輪塔の最終確認のため、三田市にある心月院へ行ってきました。こちらのお寺には白州次郎・正子のお墓がありまして、多くの方が訪れています。もうちょっとで紅葉がピークを迎えるような気配でしたので、かえって人が少なかった感じがします。山門から本堂まで見通せる風情ある伽藍配置。こういう素朴な感じのお寺ってなかなかありません。

心月院は白州次郎のお墓が有名ですが、九鬼家の菩提寺でもあるのです。巨大な五輪塔が九鬼家の出自を物語ります。九鬼家は三田藩の藩主としてこの地を治めていました。代々続く九鬼家のお墓は五輪塔が中心になっています。

こちらは三田藩13代目九鬼隆義のお墓です。廃藩置県が起こるため、最後の三田藩主となりました。もの凄い数の五輪塔や宝篋印塔が周囲に並べられており、独特な雰囲気のお墓になっています。白州次郎の父である白州退蔵らと共に志摩三商会をおこし、後に神戸女学院になる寄宿舎学校を設立しています。元々キリスト教徒でしたが後に仏教徒になりました。それにしても凄い時代を生きていたのですね。