和泉石材店

BLOG 「一言石句」

小叩き仕上げのお墓

DATE 2019.12.18

kotataki19121.jpg私は東海ロータリークラブという国際奉仕団体に所属しています。その同志が急にお亡くなりになり、和泉石材店がお墓の設計・施工を行いました。生前の人格も分かっていますが、「先祖供養」を重視されるならばお墓と個人の人格はきちんと分別を持って考えないといけません。極めてデザインの匿名性が重視される事になります。お墓参りの際にお墓が主張する事無く、静かに見守るようなお墓を目指しました。和泉石材店のお墓は、写真のように間口が極めて広いものになっています。従来のお墓にあるような肩幅程度の小さな入り口に、お墓の周囲を中途半端な高さの外柵で囲うようなデザインはしません。

kotataki19122.jpgそして踏み石はヒールの女性でも歩けるように、隙間の無いように敷き詰め、雨天時でも滑りにくいびしゃん仕上となっています。テカテカに磨いた踏み石は濡れると極端に滑りやすいため、極めて危険です。屋外では基本的に磨き仕上の踏み石は使用すべきではありません。お墓本体の手前には花を開くスペースが用意されています。手荷物もある場合には置けるようになっています。密かに実用一点張りの設計だったりするのです。実際には水の勾配や、水切りの配置など見えない部分で相当念入りに考えられています。こういう領域の設計は墓石業界では一般的にやりません。

kotataki19123.jpg小叩き仕上、水磨き、びしゃん仕上の3つが混在していますが、それぞれの仕上がきちんと統一感を持ってそこにある事が大切なのです。調和のとれた複数の仕上にするには、個々の作業を担当する職人さんとの意思疎通が欠かせません。既に今年になって小叩き仕上案件を複数手がけていますが、毎回進歩してきています。職人さんと会話する事でどんどんレベルアップが果たせるのです。これがモノ作りの醍醐味。

kotataki19124.jpgこの写真はさお石(一番上の石)の頭部です。言われなきゃ分からない位微かに膨らんでいるのです。他の部分は全て真っ直ぐですが、唯一ここだけが曲面になっています。実はここで故人の人柄を表現しています。いつもお目に掛かるとスーツを着てカチッとしていましたが、お酒を飲んで会話をすると実にユーモラス。そういう優しさをこっそり忍ばせてあります。繊細な小叩き仕上のお墓はこれからどんどん苔むし、歴史を刻んでいく事になります。私たち石屋はこのお墓が苔むし、風合いが最高潮に達した時の姿を見ることはありません。今出来る最良の手仕事を次の世代に渡す事が使命と思っています。控えめで美しいお墓をお考えの方はぜひ和泉石材店へお声がけ下さい。

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