和泉石材店

BLOG 「一言石句」

手仕事

DATE 2022.12.20

tataki1203.jpg年末に岡崎で小叩き仕上をしている石碑を建立します。施主様を丁場と工場へ案内し、職人さんと直に会話をしていただいています。職人の石に対する見方を聞く機会というのはそうそうありません。私も建築の世界で石を学んだ事がありますが、そこで得られる知識の大半は、今やネット上で拾えるものばかり。「花崗岩とは」で拾える情報は丁場や工場では語られません。ところが石にとって最も大切な事はそこで拾えないものばかり。

tataki1207.jpg当たり前の事なんですが、石が好きで色々と知識がある事と、石の事を生業にしている人とは持っている情報に決定的な違いがあります。それを少しでも分かっていただくのがこの見学の目的。石に粘りがあるとか、一般的な石の情報からは出てこない言葉なんですが、微細な加工を見るとその意味が良く分かります。小叩き仕上の作業中の音を録音した事がありますが、石種によって音色が異なります。その違いを楽しむのは趣味の世界。石工はその違いによって加工中の手応えが変わっているのです。耳ではなく手が聞いている。

tataki1201.jpg写真は小叩き仕上げの道具です。平ノミで仕上げる最終工程はもの凄い繊細さを必要とします。手を通して伝わる情報は職人だけが知り得るもの。それは直接見て聞かないと伝わらないのです。石丁場から石を切り出し、お墓になるまでに関わる人の人格は、お墓の細部に宿っています。誠実な職人が手掛けたお墓はそういう雰囲気が出るものです。そんな事でお墓のご用命は和泉石材店へどうぞ。

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