和泉石材店

BLOG 「一言石句」

裏側

DATE 2011.03.03

kangoo flat.JPG舞台の裏側、取引の裏側、店の裏側、おおよそ裏という言葉のイメージは良くないものとなっています。ところが良いモノの目安として裏側を見ろという考え方があります。物事の裏側まで念入りに手が打ってあるケースは希で、それこそ表とは似ても似つかぬ世界が裏側に拡がってるのが常です。今回ご紹介する裏側の綺麗なモノは何とカングーの車体下です。家具や器ならまだしも何故車と思うかも知れませんが、ルノーのデザインは上面だけでなく、一般ユーザーの気がつかない部分にまで及んでいます。ルノーの車体下の綺麗さは今に始まった事ではなく、1992年にデビューしたトゥインゴなんかも既に床下がフラットになっていました。旧型のカングーも同じく床下はフラット。今でこそ日本の車も取り組んでいますが、遙か前からこういった取り組みをしていた訳です。今でもマフラー1つとっても綺麗に納めようというルノーの執念を感じます。遠くにシルエットとして車を眺めた時、車体下に突起物がガタガタ出ていてはデザインの完成度に大きく影響します。もちろん車体下の風切り音を防いだりという実益もあるでしょう。私たちの石碑のデザインにおいて、こういう見えない所まで丁寧に納めているのは、こういう手本があるからです。その違いは、解る人には解るはずです。