和泉石材店

BLOG 「一言石句」

豊田市美術館

DATE 2011.03.04

TOYOTASHI B1.JPG先日豊田市美術館へ行ってきました。ただ今豊田市制60周年記念の展示を行っています。今回は豊田市にある企業が所有する絵画を展示。普段は応接間などでしかお目にかかれない作品ですが、それを集めての展示となっています。セザンヌやそれにしても会社には結構な作品が置いてあるんですね・・・。豊田市美術館は6月にはあのフェルメールがやってきます。作品数の少ない画家ですのでかなりの人気になりそうです。ちなみに今回の入場料はたったの300円。素晴らしすぎるよ豊田市美術館。日本の宝です。

TOYOTASHI B2.JPGここへ何度も足を運ぶには訳があります。展示してある絵画や彫刻も素晴らしいのですが、個人的にはこの建築が最も好きな「展示」であります。学生時代、この建物を最初に見学に来たとき、あまり良く解らなかった記憶があります。構造も何とも解りにくく、自分の理解を超えていると思いました。ところが、この構造の解りにくさがこの建物の特徴と思い出したのは相当後のこと。完璧なタイル割り、執念を感じるディテール。私たちが普段無理だ無理だと騒いでいる収まりが、ここでは当たり前になってる。それこそそこら中に難易度の高い収まりが見られるのだけど、全くの素人にとっては、「何だか綺麗な建物」位の印象かもしれません。自動車エンジニアの兼坂弘さんが、隣の車より良くしたかったら隣より100箇所優れた所を用意すべしと仰ってました。100箇所の違いが素人に「他と何だか違う」程度の差を生み出すのだと。また豊田市美術館というか、設計者の谷口さんに色々教わった気がします。