コーチビルダーというのは、馬車を架装するメーカーの事を指します。そういう文化が脈々と受け継がれている証を自分の車に発見しました。私の車は屋根が幌で出来ています。その骨組みのフレームの中にチョコンとコーチビルダーの名称が記載されていました。ティックフォードというイギリスのコーチビルダーが担当していました。アストン・マーティンなんかのコーチビルダーとしても有名で、初期のDBシリーズはティックフォードの工場で製造されていました。近年ではロータスなんかと同様の技術開発メーカーとしてF1等にも進出していましたが、2001年にプロドライブに買収されました。そんなティックフォードのラベル、車の骨組みの中の裏側にありまして、人によっては一生涯見る事の無い位置だと思います。そんな所に会社のラベルを貼るなんて、何と粋なんでしょう！おまけに手書きの数字がヨレヨレ。貼り付け位置も含め日本の会社なら許されないでしょう。素晴らしい。本当に素晴らしい。イギリスの車の魅力は、こういった歴史もひっくるめて買うという事にあります。購入後何年も経ってるのに新たな発見が待っています。こういう奥の深いモノ作りがしたいもんですね・・。