英国車のどん底
DATE 2011.07.17
この本はもう即買いでした。何と言っても1980年代という英国車の最悪な時代を全て網羅しているから。この時代からローバーがホンダと提携しだしたのですが、結果は散々なものでした。ホンダの息がかからなかったロールス・ミニ・ランドローバーはブランドとして残っています。ブリティッシュ・レイランドは1980年代、国有化されていました。この時はジャガーやディムラーなんかもグループの一員でしたが、1984年に独立して民営化されました。残ったグループブランドが1986年にローバーとなった訳です。その後ブリティッシュ・エアロスペース社に売却、民営化されます。
こちらがホンダとローバーの関係を示す1ページ。トライアンフ・アクレイムです。当時のホンダバラードがベース。そしてコレが最後のトライアンフ車!でもあります。ちなみにこの後継がローバー200らしいです。トライアンフ、ウーズレー、オースチン・・・皆消えたんです。トライアンフのTR3とかホントに格好良い。ああいう格好良さを持つ車は現代にはありませんし、今後も出ないと思います。1980年代の英国車が時代のターニングポイントだと思います。この後急激に資本の変化が起こり、車造りの体質も変化しました。資料性の高い1冊であります。