和泉石材店

BLOG 「一言石句」

旅はゲストルーム

DATE 2011.07.16

TABI.JPG宿泊したホテルで何をチェックするか。人それぞれポイントはあるでしょうが、私の場合は空調です。ホテルの空調は最も設計者の人格が表れるポイントです。特に日本人は涼のとりかたには神経質で、設計者は存在感を如何に消すかという事に情熱を注ぐことになります。空調には吹き出し口と吸い込み口があります。それだけ空気が動いているという事なんですが、その空気がダクトを通るときに「ゴ〜」とかいう吸排気音を出してしまいます。そこで吸排気音を消すチャンバーを設けたりして、そういった音を消すのです。天井にエアコンそのものがモロに見えていたりするとホテルとしては最悪です。ちゃんとしたホテルなら吹き出し口や吸気口だけが部屋の何処かに設けられているハズです。大切なのはその位置関係。とにかく見えないように頑張るのはもちろん、存在感を消すための工夫がされてるかどうかです。こういう配慮がなされた部屋では、風を感じない快適な空調が可能になります。こういう些細な調査をあらゆる場所でしているのがこの本で、開口部のサイズや部屋の間取り、アメニティに関しても調査されています。デザインという行為にはこういう地道な調査が欠かせません。細かな調査がデザインの基本にあるという事です。皆さんも旅に出たら一度ゆっくり間取りを考えてみてください。色々発見があると思いますよ。