先日紹介したオリベッティのカタログを購入したお店で買ったもう一冊。BMW社の80周年を記念し1996年に出版された本で、BMWの創設からの歴史を実車の写真と共に楽しめます。BMWがしばしばエンジン屋と呼ばれる理由や、クリス・バングル以前のBMWデザインが丁寧に解説されています。個人的にはウォルフガング・ライツレがいた時代の端正なBMWのデザインが大好きです。ライツレは私の知る限り最もデザインセンスのある経営者で、現在世界最大のフォークリフトメーカーであるリンデ社の社長になっています。

BMWイセッタ。元々はイタリアのISOの設計による超小型車で、それにBMWのエンジンを載せてライセンス生産されていました。こういうシティ・コミューターが今後続々と出てくると思います。勿論現在の技術によって、ある一定の安全性を確保した上で。このイセッタの凄いのは前から乗り込むという事。部品も少なくて済むし、スペース効率も上がります。今見ても十分未来的。高速道路の整備等、自動車を取り巻くインフラが整いだすと、急激にこの手の車の需要は減りました。化石燃料に関する問題が取り上げられている今、またこの手の超小型車が活躍する時代が来るのかも知れません。