現在バックオーダーを抱える程売れてるらしいレンジローバー・イヴォーク。その元ネタがコチラです。2004年のデトロイトショーでデビューしたレンジストーマー。2008年に訪れたヘリテッジセンターで実車を見ましたが、何しろ当時のランドローバーの経営状況は不安定。BMWからフォードへ、そしてインドのタタへ。次々に代わる親会社の経営方針と共に、企業コンセプトも蛇行していました。このレンジストーマーはそんな渦中に発表された、ランドローバーの未来を暗示する1台でした。結局イヴォークは、ほぼこのストーマーの形で発売される事となりました。個人的にこの車の意味は過去との決別としか思えません。ランドローバーのアイコンであるレンジローバーのイメージを大幅に変える事。それがイヴォークの役割なんでしょう。成功したレンジローバーのイメージを変えるのは非常に難しいため、イヴォークが先発隊で切り込んでいった感じがします。

こちらはリヤ周りです。イヴォークそっくりです。多分来年予定されているレンジローバーの新型もこの流れを引き継ぐはずです。いよいよ初代レンジローバーから大きくかけ離れたレンジローバーが出現するでしょう。昔からのランドローバーファンは離れ、新しい顧客を呼び込むと思います。問題は昔からのランドローバーファンの行き先。延々とクラシックカーに乗る事になりそう。ハイブリッド車の増加と共に自動車業界は大きな転換期になってきています。