和泉石材店

BLOG 「一言石句」

乗り心地

DATE 2012.12.16

renault kangoo 2.JPG乗り心地の良い車が欲しいと思っている方は多いと思います。私たちもその類の人間で、極力乗り心地が良い車を選んでいます。今回のブログはその乗り心地に関してお話しします。そもそも乗り心地とは、「振動現象に対する人間の感じ方」だそうです。そして、その振動には大きく分けて2種類あると。一つはプライマリーライドと呼ばれ、車体上屋の大きな振動を指し、もう一つはセカンダリーライドと呼ばれ、路面のざらつきや細かな突き上げを指します。私たちが使っているデカングーとレンジローバーは、どちらもそのカテゴリーでベストの乗り心地と言われています。もちろん、そこが気に入って買った訳でもあります。デカングーの場合、サスペンションのセッティングはかなり柔らかく、特にプライマリーライドが優れています。ドライバーの着座位置が高いですが、頭がユサユサ揺れるのもかなり抑えられていますので、大半の方が快適と思われる乗り心地に仕上がっています。完全にクラスを超越した乗り心地です。ただ、問題なのは足回りを柔らかくする弊害もあるという事。この動画を見ると解るのですが、まともな安全性を確保しようとすると、ESP(横滑り防止装置)の助けを借りないと厳しいところがあります。ところがデカングー、現在売られているイマージュというグレードしかついていません。今時こんなところをグレードによって差別化するなんてあり得ません。インポーターは何考えてるんでしょうか。ですのでデカングーの乗り心地、良いのだけど失うものも大きい事だけは忘れちゃいけません。

AirSuspension.JPGレンジローバーの場合はどうかというと、こちらもかなり足回りは柔らかく、デカングーとは比較にならない程重心が高いので、遙かに難易度が高そうな感じがします。このブログに登場するL322というモデルはESPが装着されていまして、重心の高さと足回りの柔らかさをバランスさせているようです。最新モデルはこんな厳しいテストが課せられていまして、柔らかい乗り心地と操安性を両立するのは大変難しい課題のようです。実際の乗り心地は、サスペンションストロークが一般的な乗用車の約2倍(約300mm)ありますので、悪い訳がありません。どんなに激しい凹凸も、衝撃を直接的にボディーに伝えてくるような事はありません。特に優れているのはプライマリーライド。砂利道やアスファルトがメコメコになったような場所でも全く乗り心地に変化は無く、足回りやボディからの異音も全くゼロ。私たちの事務所の前には、斜めに上がる急な登り坂がありますが、そこを走ってボディがミシリとも言わないのはレンジローバーだけ。他の車はボディの至る所からミシミシ音が出ます。岩のように堅いボディに、柔らかいサスペンションと極端に長いストローク、この3つが揃った珍しいケース。もうちょっとコンパクトなボディサイズなら便利な道具的な車として使い倒せるのですが・・。来年早々に国内発表される4代目はどんな仕上がりなんでしょうか。