デザイン
DATE 2016.02.23
デザインを売りにした車は沢山あります。ところがそのデザインのこだわり方はメーカーによってかなりのバラツキがありまして、よく見ると全然デザインしてないメーカーもあります。私たちのフィアット4×4ですが、そういう観点でいくとかなり注意深くデザインされています。イタリアのベーシックカーですが、デザインの徹底ぶりは群を抜いています。写真を見ると、ハンドルやオーディオのデザインが車種によって統一されてるのが分かります。エアコンの操作パネルもやハンドルも「スクワークル」と呼ばれる丸みを帯びた四角形で統一されています。また、オーディオパネルも同様です。しかし兄弟のフィアット500とはこの辺の部品の使い回しはしていません。他社なら絶対こうはならないでしょう。
こちらはルノー・カングーのフェイスパネルデザイン。エアコンとオーディオの操作パネルのデザインがバラバラ。更にはハザードボタンなんかも関連性が希薄。ハンドル周辺のデザインもインパネ全体のデザインテーマと乖離しています。ちなみにインナードアハンドルも多車種の使い回し。色々な曲線が彼方此方で使われていて、何だかチャランポランな印象を受けるのです。それぞれのパーツだけ見ると僅かにデザインの手が入っています。これが駄目な原因なんでしょう。使い回すならノンデザインにしておかないと。個々のパーツが全体の事を無視して勝手なデザインの主張をするから雑音みたいなデザインになるんです。車自体の乗り味が良いだけに実に惜しい所。旧カングーみたいにノンデザインを貫けば良かったのに。
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パンダのドアインナーパネル。インナードアノブはパンダ専用デザイン。もちろんスクワークルというデザインテーマに沿った形状。このクラスでここまでデザインしているのはフィアットしか無いと思います。イタリアのデザイン文化に驚くばかり。コスト至上主義の今の時代、なかなか出来るものではありません。でもこれは大切な事だと思います。ヨーロッパの市場において、フィアットが圧倒的に売れてる理由。それはデザインなんでしょう。安いのが良ければ他のメーカー買えばいいわけですから。見習う事多し。