初めてジムニーに試乗しました。納期が1年だとかなんとか言われる大人気。果たしてその人気の理由は何なのか。前衛的で未来に向けた車でも無いし、スピードを求める車でも無い、環境性能が高いわけでも無い。新車の時点で古典的な車だと思います。要するに他に無い車。この手の4WD車は次々にモノコックボディに移行しています。他車とプラットフォームを共用する事が目的なのですが、ジムニーはボディとフレームを分けた古典的な構造を踏襲してきました。コアな4WDファンは未だにフレーム付きボディを崇拝していますので、これはもう絶対に欠かせない要素だと思います。そして先祖返りしたデザインが一層クラシックな雰囲気に仕立て上げています。

フロントのブレーキキャリパーが上側に付いています。こんな所が泣かせるポイント。いつか私もジムニーに乗りたい。そう思っています。基本的にジムニーはMTが良いと思います。MTなら軽のジムニー。ATならシエラという感じでしょうか。良い所ばかりのジムニーですが、問題が無いわけではありません。現代の車としての安全性を求める方には全く不向きです。欧州の安全テストでは全く評価されないでしょう。というかそういう結果が出ています。そして車の本質とは無関係ですが、これだけ納期が遅れると地方の小さな販社は商売にならないと思います。数千万円するような超高級車ならまだしも、日常の下駄としてあちこち走り回るいわば日用品的車です。山間部では本当にこれでないと困る人もいるのではないでしょうか。それが未だに納期ですからちょっとどうかと言う話です。例のチップの問題もあって余計に納期が遅れているのでしょうが、なかなか難しい問題です。