和泉石材店

BLOG 「一言石句」

好きな車

DATE 2009.10.19

ROVER35001.JPG日進市にある高原書店さんがセール中だったので急行しました。狙うは私の大好きな車である「ROVER 3500」。日本で知ってる人は殆どいませんが、あちらの国ではかなり評価の高かった車です。この車の当時の評価を知る為に英語版AUTOCARのバックナンバーを買っちゃうわけです。日本ですと、カーグラの小林さんが長期テストカーで導入していました。さすが巨匠は車選びがひと味違います。この車の何が凄いかというと、これから日本市場に導入されるBMWの5シリーズGT(グランツーリスモ)や、AUDI A5スポーツバックといった車と同様の提案をしていた事です。この本の発売は1976年あたりですから、当時としては相当にアヴァンギャルドな車だったに違いありません。もともとイギリスには「シューティングブレイク」というハンティング用の車があり、ライフスタイルに合わせてコーチビルダーと呼ばれる会社が特別にこしらえていたんです。「ROVER 3500」は、4ドアセダンのシューティングブレイク的なパッケージングで、現代であれば5ドアクーペといった呼び方になります。

ROVER35002.JPG開発の中心人物はスペン・キング。初代レンジローバーの生みの親です。ピニンファリーナやガンディーニ、ピーター・スティーブンスなど数々のカーデザイナーがいますが、私が一番好きなのがスペン・キング。話が矛盾しますが、彼はエンジニアであってデザイナーではありません。デビット・ベイシュというスタイリストと共にレンジローバーやROVER3500を作り上げてきました。ただ、そのデザインの根底には、エンジニアの考える合理性や良心が溢れています。ROVER3500で一番好きな所は後ろの窓ガラスの熱線の入れ方です。どんなコンディションでも視界が確保出来るように熱線が窓の隅までぐるりとまわされています。しかし、残念な事にこの車、商売的には必ずしも成功したとは言えませんでした。当時のBL(ブリティッシュ・レイランド)は世界的にも最悪の品質管理で、折角の車を台無しにする結果となりました。1976年から1987年まで30万台程度を生産し、お役ご免となりました。私の頭の中では、BMW、AUDIから発売される新しい2つのモデルとROVER3500が重なります。発売の暁には是非とも見させて頂きたいと思います。現代によみがえったROVER3500が拝める日も近いようです。