和泉石材店

BLOG 「一言石句」

フィン・ユールと名匠ニールス・ヴォッダー

DATE 2009.10.20

NDW1.JPGハンドワークデザインスタジオさんで「フィン・ユールと名匠ニールス・ヴォッダー」が開催中です。名古屋デザインウィークが終わってからも11月1日まで開催中です。夫婦揃って10月17日に行われたセミナーに出席させて頂きました。家にあるフィンユールのNo,53はニールス・ヴォッター工房で製作されたもので、ずいぶん前に某オークションでボロボロの状態で落札しました。で、これを直せる家具屋さんという事で、キタニさんへアポをとり、リペアしてもらったんです。その時、私と修理の内容についてメールでやりとりしたのが何とハンドワークデザインスタジオのオーナーである酒井さんだったんです。

NDW3.JPGキタニさんに持ち込んで完全にリペアされた我が家のNo,53。張地オリジナルのようで、張り替えはあえてしませんでした。この色合いや風合いがもの凄く気に入っています。今回のセミナーで、このNo,53のアーム部分の造形に関して、現在のリプロダクトの方が緻密に造られているといったお話がありましたので、改めて観察してみました。すると・・・・明らかに現在のMade in Japanの方が丁寧! 我が家のNo,53のアームがやたらとノッペリしているではないですか。アームの先っぽがちょこんと上がってる所なんかかなりいい加減。まあそれは味としておきましょう・・・。

NDW2.JPG椅子の裏には誇らしげにニールス・ニールス・ヴォッダー作である事と、フィン・ユールデザインである事が記されています。この焼き印のいい加減さもまた良しです。良い職人と良いデザイナー。最高の組み合わせが生んだ奇跡の椅子と言えます。何とも言えない品格のある椅子で、この椅子に座れば誰もが品よく見えるようです。品のない私でもある程度椅子がごまかしてくれるみたいで、何だか特別な気分にしてくれます。