ユーロもドルもポンドも以前に比べてえらく安くなってます。実は昨年の6月に新婚旅行というめでたい旅をしてきました。パリに行きました。楽しいはずの旅行でしたがユーロ高でくじけそうになりました。水を買うのも悩んで買う位に。それはもう命がけの旅だったんですよ。で、一生に一度の新婚旅行だからといって、張り切ったホテルに一泊しました。そこで待ち受けていたのはもの凄いセレブ価格。庶民の立ち入りを禁ずるような激しい圧力です。ドリンクバーの飲み物が素晴らしく、「こりゃいいや」と初めはえらくワクワクしていました。フムフム、ビールはクローネンブルグか、妙な色をしたジュースも沢山並んでいる。何故かクリュッグやボランジェも入ってる・・・何か様子が変だぞこれは。こんなもん飲んだらどえらい事になるではないか？一体いくらなんだろうかこの冷蔵庫の中身。

で、ドリンクバーのメニューを覗いてみたらこの価格。※その時1ユーロ=178円！
evian 9ユーロ・・・1,602円
perrier 9ユーロ・・・1,602円
Coca-cola 10ユーロ・・1,780円
プリングルス 7ユーロ・・1,246円
何じゃこりゃ・・・・・。泣けました。水すら飲めないぞこれでは。ちなみに今ならevianが多少リーズナブルになって1,215円で飲めます。日本なら自販機からガシャン！といって乱暴に落とされるあのevianがこの価格。シャツのクリーニング代も調べたんですが、自分が着ていた新品のシャツより高いという本末転倒価格。もはやこれまで。何も触らず、何も使わずそっとしておこう。動かすだけでとてつもない請求が来るやもしれない。そういえば部屋の絨毯なんか真っ直ぐ歩けない程に毛足が長いし、飾りだと思っていたテディ・ベアにはとてつもないプライスタグがついていた。罠だこれは。ユーロの罠に違いない。浮かれた気分にさせて金銭感覚を麻痺させるつもりだ。
そんな妙な詮索をする小市民が泊まるホテルではなかった事は確かです。しかし、最高の思い出になったのも確かです。ユーロ安の今、海外旅行はチャンスですね。それでもエビアン1本1,215円しますけど。