和泉石材店

BLOG 「一言石句」

UAZ(ワズ)

DATE 2009.12.22

UAZ-1.JPGコレ、知人の買ったロシア製の4輪駆動車です。以前に「何かオススメの車は無い?」との問いに、「ロシア製のUAZというユニークでパンチの効いた車があるよ」と返答しました。その結果がコレ。かなり一直線で購入へ至った模様です。私も間近で見るのは初めてで、かなり興奮しました。ここまで未知の車はそうそうありません。1958年にロシアで生まれたUAZは、細かな改良を加え、半世紀以上生産されてきました。日本国内の生息数は極めて少なく、かなりの希少車種です。少なくともフェラーリより遙かに珍しく、見かけただけで得した気分になる車です。ガチャピンを彷彿とさせる凛々しい顔つきは、機能を突き詰めた結果なのではないでしょうか。写真で見るより実物は大きく、細部の仕上は想像以上にアバウト。そんな車です。

UAZ-2.JPG後ろ姿はこんな感じ。激しくシンプル。ドアストッパーが泣かせます。ドアノブは家具並みの可憐なサイズで、大柄ボディとのバランスが何とも面白い。バンパーは洗車時に要注意な切り放し仕様。カミソリの如くに研ぎ澄まされた鋭利な端部が、きれい好きなオーナーを待ち構えています。危ない危ない・・・。

UAZ-3.JPG注目のインテリアはこんな感じ。極端にアップライトな姿勢と必要最小限のスイッチ・メーター類。注目は助手席と運転席の間隔。多分オフロードで、自車の真下の状況確認をし易くする配慮だと思いますが、結果としてあり得ないほど広大な間隔となっています。夏場は暑そうなので多分断熱材を追加しないとやっていけないでしょう。私のMGも自分で断熱材を相当追加しましたから。

UAZ-4.JPGこのドアの薄さはどうでしょう。本当にペラペラなんですよ。走破性第一の車作りがなされています。凄いディテールです。もちろんドアの端部は尖っています・・・。

UAZ-5.JPGこれまた貴重なロシア製タイヤ。果たして交換時に同じ物が手に入るのだろうか?何か妙に雰囲気のあるタイヤですから、他社のタイヤに交換すると雰囲気がガラリと変わってしまいそう。ここでもホイールハウスが何やら怪しげな仕上がり。切断しますよ的な予感たっぷり。

UAZ-6.JPGこの車の品質を最も端的に表現している場所です。この妙な隙間は何なんでしょう。そこから入った水は一体何処へ・・・・。そもそも何でこんなにメコメコになってるのか。本当に不思議な収まりであります。右に写ってるターンシグナルのガスケットも何か浮いてるように見えます。凄いよUAZ。これに比べたらイギリス車もフランス社も細部にわたって大変良く出来た車です。今や世界にただ一つの文化財とも言える車。知多半島の宝です! 大事にしてね。それと、ドライブに連れてって下さい。お願いします。