先日生活用品の買い出しで栄へ出向きました。栄の地下にある日産ギャラリーをのぞくと懐かしい姿が。R32型スカイラインGT-Rです。それもグループA。あれからもう20年近く経ってしまうとは、時が過ぎるのは早いものです。それにしてもこのスカイラインGT-Rがデビューした時の衝撃は今でも忘れません。とてつもない車が出たもんだと心底思いました。R32型スカイラインGT-Rはデザインがちょっと妙だったんです。綺麗すぎない所が何とも魅力的で、フェンダー周りの膨らみ加減がこの車のパワーを物語っていました。何か自分の能力をひた隠しにするかのようなデザインが実に「粋」だと思いました。こういうのはフェラーリやポルシェにはありません。彼らは全身で自分の能力を誇示しています。それはそれで実に解りやすいのですが、そこら辺が根本的にGT-Rとは違っているようです。日本的とでも言いましょうか、欧米のスポーツカーとは違うアプローチがありました。今から20年前は日本車のターニングポイントとも言える年ですが、以来20年間大きく価値観が変化する事無く現在に至っています。そろそろエネルギー事情を震源とした大きな変化が起こるのでしょうか。そんな時でも日本的なエッセンスだけでも残して欲しいものです。