どこの家にもある雨樋。自分が設計した山小屋には雨樋がありません。で、雨が降るとこんな感じでザ〜っと流れてきます。そもそも雨樋をつけなかった理由は、周囲を森に囲まれているため、落ち葉が詰まって機能しなくなるからです。常に住んでいる家なら大丈夫なんですが、週末にしか使わないような家では、雨樋はかえって問題を引き起こします。お陰で雨樋の掃除もしなくていいし、具合が良いのです。ただ、軒をちょっと深くして、落ちた雨が極力建物に跳ね返って来ないようにしたり、軒裏に水が回りにくいような設計にする必要があります。そして地面には砕石などを敷いておいて、雨水で削られないようにしておかないといけません。雨が降ってるのにそれを感じない建物もありますが、ちょっとの雨でも大袈裟な位に雨を感じるこういう建物が個人的には好き。ゲリラ豪雨なんか来ると、音楽の音は全てかき消されます。自然の音が聴けるって素晴らしい。