デザインの教育
DATE 2017.06.13
安物を買うのは大人になったら誰でも覚えるものです。数字で明確に表記されるのでその差も分かりやすい。分かりやすさは今の世の中で最も重要な事。そうしないと売れない儲からないのオンパレード。ちなみにその逆もあって、高額な商品をより分かりやすく、高いけど良いと納得してもらって売買する事もあります。どちらも数字という明確な対価を示す分かりやすい表記があるのがミソです。写真は娘が通っている幼稚園の天井。この幼稚園の価値の一つにこういう建物のデザインがあります。園児の声が響き過ぎないように天井を折り曲げていたり、天井高を要所要所で変えていたり、設計者の配慮が滲み出ています。こういう数字に出てこない価値を分かる人がどの程度いるのか。私が娘に5年後に聞きたいのは、こういった建物の記憶というかデザインの記憶がどこかに残っているかどうかという点。今の日本の教育ですとデザインと言うのは大学生なり専門学校生になってから学びます。それでは遅すぎるのではないかというのが私の意見。デザイン言語なんて言われますが、そういうデザインとのキャッチボールは年齢の低いうちに始めた方が良いと思うのです。要するに英語と同じように、デザインの分からん人は全くデザインの会話が出来ないのです。街作りや景観の重要性を説くワークショップや講演会を聞く機会がありますが、多分英語教育並みに小さな子供からデザインの事を教えないと状況が大きく変わることは無いのかなと。私の壮大な夢の矛先はそこに向かっています。数年後、娘に尋ねた際の答えによっては私の人生が大きく変わるかも知れません。しかし難易度は相当に高いでしょう。義務教育すら終わっていない子供にそもそもデザインの勉強をさせる人がどれだけいるのか。個人で取りかかるには荷が重い課題です。私が普段仕事をしている墓石業界はデザイン不毛の地。石屋でデザインをまともに学んでる人はほとんどいない上に、お客さんがお墓に対して求めている「デザイン」というハードルが著しく低いのだと思います。そういう文化の底上げには子供の教育まで遡らないといけないのでしょう。義務教育中にもデザインの事教えて欲しいな〜。