gallery天心
DATE 2009.05.25
兵庫県の稲美町にあります。私(嫁)が義務教育を受けた土地です。 友達の家の近くなので、会いにがてらお邪魔しました。 稲美町はほんとうに読んで字のごとく稲が美しい田んぼの他なんに もない町で、幼い頃は早くこの町から出たくて仕方なかったんですが、出てしまうと不思議と懐かしくなり、近くを通る際も吸い寄せ られるようにわざわざ町を通り過ぎたりしてました。しかしどうやらGallery天心の出現で稲美町に出かける用事が増えそうです。
天心さん、ひとことで言うと『お金かかってるな〜』という印象です。入口からただならぬ雰囲気が醸し出されています。廃寺の古材が使われているそうで、壁も瓦もすべて本物です。電気のスイッチひとつとっても抜かりない。お庭も見事です。ものすごいオーラを発しながら何気なく置いてある壺は、李朝のものであったりと展示されているものも目玉飛び出そうなものが、実にさりげなく嫌み無く上手に配置されています。オーナーさんの美意識の高さにただただ感服するばかり。一見入りにくい雰囲気ではありますが、中へ入ってみるとゆったりとした空気が流れ、この空間でお馴染みの安藤雅信さんの器や三谷さんの木の器でもてなされるcafeの時間は最高です。しかし残念ながらあまり時間がなかったのでゆっくりできませんでした。
帰ってから気になってちょいと調べると、天心の
オーナーさんはこの空間を作る際、建築家に頼らず、自分の感性と美意識だけで作られたそうです。 ギャラリーの和っぽいけどそれにとどまらない、でも中国でもない不思議な雰囲気は、中世ヨーロッパと韓国のまざりあった空間醸し出しているだそうです。唯一無二の空間。他のどこにも天心と同じような空間は、私は知りません。 今度帰省の際は、ゆっくり時間をとってお店の方にイロイロお話を聞きたいです。