和泉石材店

BLOG 「一言石句」

セラミックパークmino

DATE 2009.06.27

mino1.JPGセラミックパークminoへ行ってきました。磯崎新設計で2002年竣工の建物。岐阜県現代陶芸美術館がその中にあり、陶芸だけを集めた珍しい美術館なんです。歴史的価値のある陶磁器を展示していますので、免震構造等が当時話題になった記憶があります。磯崎さんは何かと岐阜に縁があるような・・・。「岐阜県営住宅ハイタウン北方(南ブロック)」は当時かなり前衛的な取り組みでした。が、その後の計画である北ブロックは上手く事が運びませんでした。設計者の入札が不調になるという事態に。その後の方針は、「もっと普通の公営住宅に」というかわりぶり。確かにやり過ぎの批判はあるでしょうが、家族形態の変化や技術の変化を反映し、従来の公営住宅とは違う切り口を見せてくれるのが建築家の役割。今後県営住宅は設計者選びをやめて、実質的に施工者だけを選ぶ方向なんでしょうか。無駄使いはいけませんが、設計の中身の問題を掘り下げないといけないと思います。

mono2.JPG話題は元に戻りまして、セラミックパークminoですが、とにかく自分の位置が解らなくなります。元々の地形をそのまま利用した事もあるのでしょうが、行きたい方向に素直に行けません。トイレの仕上がやたらめったら豪華だったり、一方で美術館内の導線中にえらくチープな仕上があったり。この辺りは?ですね。豊田市美術館の張り詰めた緊張感とはちょっと違う感じです。磯崎さんと言えば茶室。が、見学不可。不完全燃焼のまま撤収となりました。週末に訪れたらまた違った印象を抱くのかもしれませんね。どんなに大きなモノでもディテールが肝心と心底思いました。