住宅建築
DATE 2020.06.25
現在発売中の「住宅建築」誌8月号に我が家が掲載されました。コンクリート特集となっていまして、コンクリートを使った建築が何件か紹介されています。「溶ける建築」として我が家が登場する訳ですが、このブログをご覧の方ならその理由はお分かりかも知れません。設計者の浅井さんのwebサイトで「溶ける建築」について解説されています。ここで言う溶けるとは土壁の事です。溶ける土壁と溶けないコンクリートの対比。どちらも天然素材ですので相性は良いのです。経年に対する感覚は全然違いますので、それを建物がどう活かすかです。
未だに外構は未完成ですが、絵的な完成度を追い求めている訳では無いので全く気にしていません。むしろ子供と一緒に右往左往しながら造っていく外構を楽しんでいます。以前谷口吉郎さんが家と庭で「家庭」であるという話をこのブログにあげましたが、今まさにその言葉の意味を実感しています。誌面に玄関の踏み石の事が掲載されていますが、この踏み石は今から10年前、古民家に住み始めた時に製作したもの。どんな条件でも設置出来るように、かなり融通を利かせた設計にしてありました。10年後にようやく本来の場所に納まったという訳です。新築当初に家に使った石は意外と少なく、スウェーデンの黒御影石、小松石、足助荒目石の3種類しか使っていません。建築で使う石は石材店からするとかなり粗末な石ばかり。デザインやディテールに執念燃やしている人でも石の種類には無頓着。皆様家を建てる時は石の選定は慎重に。石種次第で全然印象が変わりますから。