踏み石
DATE 2010.04.27
新居の玄関に置いた踏み石です。スウェーデンの黒御影石を用いた踏み石で、表面はびしゃん仕上となっています。デザインするのにかなり計算をしていまして、この家の玄関に立った人から見ると、びしゃん仕上の踏面が宙に浮いたように見えます。石という素材の使われ方として、重量感や塊感を強調した表現が殆どですが、この踏み石は全く逆の発想です。石から重量感を取り払った時に起こる視覚的な楽しさをこの板一枚で表現しています。先端はたった10mmとなっていますので、かなり軽快に見えるのですが、実際はかなり重たいんですよ。設置にもちょっとした仕掛けがありまして、このまま置いただけですと先端部分に足を置くと倒れます。ですのである素材で弾性固定してあるんです。取り外したい時はある方法で簡単に外れますが普段は決して動きません。不思議な踏み石の出来上がりです。