暮しの手帖
DATE 2009.10.06
雑誌、最近多くなりすぎですね。同じような内容のモノがたくさん。どの雑誌も半分くらいが広告で、その媒体そのものが伝えようとする内容が希薄です。私が永く購読し続けているのが『暮しの手帖』です。現在わたしが唯一信じられる雑誌です。1人ひとりが日々の生活を大切に少しでも豊かに暮らせる提案をしようと、戦後間もない1948年に創刊されました。女性をを対象として、食べ物や料理、あらゆる商品、医療や健康に関する記事等が主な内容です。「雑誌の全ての部分を自分達の目の届く所に置いておきたい」という理念から、広告を一切掲載していません。ですので、家電や日用品を中心としたあらゆる商品に対して、ココが良い!という記事はどの媒体でも見られますが、この雑誌にはココが悪いということまで記載され、思いっきり正直な商品テストが行われています。一貫して商業主義に左右されない生活者本位の視点が貫かれています。2006年に、COW BOOKSの代表であり文筆家の松浦弥太郎氏が編集長に就任してから、中身が若干今っぽくなって若い世代には読みやすくなったと思います。正直私は、この雑誌が投げかける内容に対して『そうは思わない』と思うこともあります。いくら愛読者とはいえ、つまらない内容だったら「買わない」ということが、雑誌をさらに良くしていくひとつの手段なのかもしれないと思います。雑誌の投げかける最新の情報や流行に対して、読み手が右へならえにならせないことが、わたしは大切なこと思うのです。
- CAT:デザイン