超古いデジカメ
DATE 2009.10.05
1994年に発売されたAppleのQuickTake100という35万画素のデジカメです。コダックが作っていたもので、パーソナルユースで使える世界初のデジカメと言っても良い製品でした。画像がどうとかいう以前に、何と言ってもデザインがダントツに良いです。双眼鏡的な出で立ちが従来のカメラとは違う未知の道具であるという事を暗示しているよう。製品の色合いは当時のMacと同じ色で統一され、ロゴが無くともAppleの製品である事が解ります。フラッシュも内蔵されていますが、何が足らないかというと内蔵メモリーなんです。高画質だと8枚しか撮影出来ません。それでもこの初のデジカメに、画像管理ソフト等が添付されており、今のデジカメの基本となる構成が完結していた辺りがAppleの凄いところ。製品コンセプトはやはり群を抜いていました。
このカメラの素晴らしいのはこのショット。このファインダー周辺のデザインが心底素晴らしいと思います。何か未来を感じさせるというか、徹底して無駄なボタンや装飾を排している所がもの凄くシュールに思えてきます。そこに丸いファインダーがトドメを刺します。四角いファインダーでは駄目なんです。丸いからこそ感じる何かがあります。でも8 枚しか撮影出来ません。命がけで撮れという事ですね。今のデジカメみたいに「撮り直せる」とかいう情けない話はここでは無し。一球入魂的感覚満載。こんな良いデザインのデジカメ出ないかな・・・。