チェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルによる実写＋アニメの不思議なタッチの作品。アリスというと子供向けかと思うのですが、グロテスクな表現も含んでいるので、泣き出すチビッコも出てくるかもしれません。シュルレアリストであるシュヴァンクマイエルが描くアリスの世界は、ティム・バートンとは全く異なり、食べるシーンがやたら出てきたり、人形の一部が破れておが屑が出てたり、一瞬ホラー映画かと思うほどに奇妙なんです。ストーリーはもちろんルイス・キャロルのアリスそのものなんですが、描き方次第でこれほど印象が変わるとは思いませんでした。観れば観るほどに味わいのあるスルメ的な映画で、大人にはシュヴァンクマイエルのアリスをオススメします！