和泉石材店

BLOG 「一言石句」

伊勢志摩へその2

DATE 2011.05.16

tekone.JPGいよいよアウェーでの潮干狩りです。お義母さんのもう一人の妹が地元に住んでいて、真珠の養殖をやっており、そこで狩りまくるという魂胆です。が!その前に、腹ごしらえ。ご馳走を用意して待っていて下さいました。ここでしか食べられないメニューですのでいくつか紹介させて貰います。写真は、伊勢神宮でも食べられる有名な「てこね寿司」。醤油がベースのタレに漬け込んだ赤身の魚(鰹が主流)を寿司飯に合わせて食べます。てこね寿司を考案したのは、まさにここ志摩の和具の漁師さんなのだそうです。沖での忙しい鰹漁のさなかの食事として、獲れた鰹を千切りにして醤油を付け、炊きたてのご飯に手で混ぜて食べたのが始まりとされているのだそうです。

sanmasushi.JPGこちらも珍しい「さんま寿司」。この辺り志摩地方から、和歌山の熊野灘沿岸一帯で食べられる食文化なのだそうです。サンマを押し寿司にした食べ物ですが、細かい作り方は色々あるみたいです。今回頂いたのは、サンマの干物(一夜干しくらいの半生のもの)を酢に漬け、酢飯で押し寿司にしたものです。生臭くなくてとても美味しい!!お義母さんもそうですが、お寿司という食べ物をいとも容易にちゃっちゃと作ります。それに、うすうす気づいていたことは、この辺り(伊勢志摩の和具)は漁師町ですが、漁師町なのにお寿司屋さんが少ないこと。どうも理由は、こうやって家庭で作ってしまうからだそうです。何よりとてつもない鮮度で手に入るから、何でも自分たちでやらないと損ですもんね。地元に住むお義母さんの妹が作るこの郷土料理が、今は亡き義母の母(夫のおばあちゃん)の作る味に似ているのだそうで、これもまた嬉し!

miru.JPG驚きのビジュアルなコレ「ミル」と呼ばれる海草です。コーヒーミルのミルという言い方では無く、〝ル〟にイントネーションが上がります。見慣れない食べ物のようですが、実は日本国中割とどこでも獲れるそうで、歴史は古く、朝廷への税として納められたり、万葉集にもこの名前が出てくるという隠れた有名海草なのです。一部の地域を除いて食用とはされていないのだそうです。一部の地域とはまさしく和具です。酢味噌などで食べるのですが、これがまた得も言われぬ食感で美味しい。いつも必ず「血液サラサラになるから」とみんなに言われながら出されるので、なお美味しい!私たちがいつも猟場とする美浜の海でも獲れるそうですが、見たことありません。食事を終えて、海に入るとまさにくミルがいるではありませんか!これはかなり楽しみです。。その3に続く。。